中央銀行が通貨供給量を増やして金融緩和することは、お札を刷って国債を買い入れることであり、中央銀行のバランスシートの金額自体が大きくなる。これを「バランスシートの拡大」という。
実際、日本経済はコロナ禍の「バランスシート拡大」で、デフレ脱却を果たしインフレ時代に突入したようである。この政策に最大限寄与された人が、高橋洋一先生だと思う。日本経済を救われた功労者の一人である。「バランスシート拡大」をよく分かった人だからやれたことだと思う。旧来の非常識な経済専門家には、できなかったことだろう。今でも、非常識な金融環境がはびこっているのが現状だ!
それでは、ここで言う「量的緩和」とは、具体的にはどのような金融緩和政策か?
ここから、『明解・金融講義(世界インフレ時代のお金の常識・非常識)髙橋洋一著』の第2章へと入っていく。ここでは、重要な概念である政府・中央銀行の「通貨発行益」(=シニョレッジ)が出てくる。