「お金の本質」を考えない財務省

お札や貨幣は普通の人には発行できないが、日銀が原価20円で発行してそれを外に持っていけば1万円と交換できる。それで発生する通貨発行益(seigniorage)というのは、重要な国家収入の一つだ。

国債を発行して日銀に買わせているが、これはお札を刷って買っているから利払費は日銀に払うが、その利払費用はすぐ政府に戻ってくる。日銀は1万円札を刷るたびに9980円儲かるから、刷ったお札の分だけ利益になる。その利益も全て政府のほうに持ってきている。

先日100兆円規模の経済対策を実施したが、それは通貨発行益で賄えるからだ。

そういうメカニズムを知っている人間から見れば、この金貨のやり方は馬鹿以下だ。しかも当時の課長はその後、財務省内で結構偉くなった。

『財務省、偽りの代償 国家財政は破綻しない』高橋洋一著より引用

ここに書かれた財務省の課長さんは「お金の本質」を知らなかったに等しい大失敗をした。唐突な引用文ではあるが、皆さんも一度この本を読んでみたらいい。驚くことばかりだ。こういう人たちが我が国の経済政策を牛耳っているのである。世界の一般常識では考えられないことをやっているのである。そして国民はとことん貧しくなっていくのである。

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