『金融の心』は現在価値を計算すること

高橋先生が大谷翔平選手の年俸契約に言及した。以前から、先生が大谷メジャーリーガーのことを大好きだとわかっていたので、ドジャース入りのニュースが飛び込んできたとき、何らかのコメントが出るだろうと期待していたのだが、ユーチューブチャンネルを観て驚いた。「年俸契約の現在価値を計算してみたら、金融教育の良い勉強材料になる」と言うではないか!

高橋先生は『金融の心』を伝えたいと思って話されたのだ。私たち日本人に一番欠けてる部分をよくご存じだからこそのご指摘なのです。

以下に、ユーチューブチャンネルを載せます。

私は、正に、金融教育の核心は「現在価値を計算すること」だと思っているので計算をしてみよう!

ここで、登場するのが、「HP12c」金融電卓である。高橋先生も金融電卓の存在を知っておられなかったのか、エクセルでやってみなさいとおっしゃっていた。この電卓は歴史が古く、1970年代、金融界に革命を起こした「ブラック・ショールズ式」が発明された後、オプション価格を計算する目的で開発された金融電卓であり、現在、いまだに使われ続けている名機なのです。この際、言っておきますが、日本FP協会のテキストを監修された森平爽一郎先生がアメリカの大学でファイナンスの勉強に欠かすことができなかったとあるご本で書かれています。しかし、先生が慶応義塾大学でファイナンスの授業に金融電卓を使おうとしても、アメリカで使ったような金融電卓が見当たらなかったエピソードを紹介されていました。この話が、「HP12c」と出会った私のきっかけです。話が長くなりました。早速、計算してみましょう! 以下のユーチューブをご覧ください。

「HP12c」の操作例

「金融教育」は高校数学にあり

「金融教育」の本質は「マネー」とうまく付き合う方法を学ぶことだと思います。

この「マネー」は人の心を惑わします。心を正しく動かす方法が高校数学を学ぶことによって養われていくことを大事にしてほしいと思います。すべての人は教養として高校数学までは、学ぶべきです。しかしながら、我が国では、数学がむずかしい学問で、分からなくても何の支障もないと考えられています。

また、数学ができる人を羨ましがるどころか、計算高い人間だと忌み嫌うことだってあります。この社会的風潮が、「金融教育」の分野を誤った道に導いているようです。

高橋先生のユーチューブチャンネルを観てください。以下に、掲載させていただきます。合点していただけるでしょう!