今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「年金制度は、長生きするリスクに備えて、早逝した人の保険料を長生きした人に渡して補償する保険──と考えればわかりやすい。六五歳を支給開始年齢とすれば、それ以前に亡くなった人にとっては完全な掛け捨てになる。遺族には遺族年金が入るが、本人には一円も入らない。逆に、運よく一〇〇歳まで生きられれば、三五年にわたってお金がもらえる。極端に単純化して言えば、年金とは、平均年齢よりも前に死んだ人にとっては掛け損だが、平均年齢よりも長く生きた人にとっては掛け得になるものだ。このように単純な仕組みであるから、人口動態を正しく予測できれば、まず破綻することはない。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
「公的年金」とは、シンプルに考えて「保険」なのであります。
だから、公的年金制度が破綻するということは、『フェイク』ということになります。
世界の正しい捉え方はそうなのです。日本のマスコミや金融機関の情報に右往左往してはいけません。