『ファクトフルネス』その2

今私が読んでいる本の一節を紹介します。

「「デフレ」は平成の経済を象徴するキーワードとなった。物価動向の指標であるGDPデフレータ(=名目GDP÷実質GDP×100)を見ると、九〇年以降の伸びが鈍化し、九五年からマイナスになっているのがわかる。こんなことが起きているのは、世界中を見渡しても日本だけだった。」

(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)

「データの取れる世界一六五カ国のマネー増加率とGDPデフレータの伸び率をプロットすると、日本は世界でほぼ最下位である。これを見れば、日本の経済成長の足枷となっていたのがマネー量の不足であることがわかるだろう。留学先では世界の碩学たちとも議論を交わしたが、日本のデフレを解消するためのマクロ経済政策として有効なのは金融緩和であり、彼らの意見を一言で表すなら、「お金を刷れ」というじつにシンプルなものだった(もちろん、やりすぎないようにインフレ目標を定めるという条件のもとで、だ)。  マネーを発行するとシニョレッジ(通貨発行益)が政府・中央銀行に発生し、これが物価を上げ下げする。マネーが少ないと物価は下がり、多ければ物価が上がる。これが、いわゆるリフレの理論的基礎である。」

(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)

以上、髙橋洋一先生の見方はシンプル思考で分かり易い。

世界の中の日本は、高橋先生がいつも言ってる、「川を上り、海を渡れ」の魂で、普遍を見出す努力を怠ってはならない。私たちが生き残る道は、これしかない。

eic1954

投稿者: eic1954

岩永FP事務所代表 一級ファイナンシャルプランニング技能士、 日本FP協会CFP認定者

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