関数電卓2

関数電卓の最大の特徴は何と言っても数学史上最大の発見とも言える「オイラーの公式」(複素数の指数と三角関数を結ぶ式)を理解させるところだろう。二次元デカルト座標で表される複素数を指数関数で表現する極座標に変換できる機能が備わっていることでそのことがわかる。「直行形式」と「極形式」の複素数モードでは「極形式」の複素数入力を自動的に「直行形式」に変換する。

この極形式で表現された複素数は物理学や工学の解析方法に革命を起こしました。と「土地家屋調査士試験のための関数電卓(パーフェクトガイド)」遠藤雅守著の本に記載されています。

唐突にも、なぜ、土地家屋調査士試験の本を紹介するかといいますと、複素数で測量計算ができる仕組みの解説を平易に述べているからです。測量計算に複素数を使う基本的思想は「座標点を複素数で表し、これを位置ベクトルと考える」ということなのです。

「虚数単位iと複素数の定義」「オイラーの公式と極形式」「複素数の四則計算」「二次元平面のベクトル」などの基本的な概念を私たち文系人にも分かり易く解説してくれていて、是非、お読みになって関数電卓を使ってみましょう! ちょっと、まだ手に負えないようでしたら、まずは金融電卓で予備知識を得てから取り組まれてはいかがでしょうか? 金融電卓には関数電卓の予備的操作が、より簡単にわかるので最初に手慣らしができると思います。