世の中は計算できる

上記のフレーズは私の事務所看板に掲げている。

世の中のモノゴトは『計算』そのものではないかと考えています。ここでいう『計算する』とはどういうことでしょうか?

たとえば、あの人は計算高いとか、打算的だなどとマイナスイメージを持たれてしまうようで掲げるのを躊躇する思いもあったのですが、『計算する』とは本質的にどういうことかを問うてみたかったので、勇気を出して私の事務所のテーゼにしています。

先日に読んだ書籍のなかに『計算とは何か?』を本質的に考えるくだりがありましたので、紹介したいと思います。以下はその本の引用文です。

「記号や数字」は抽象的だけど、その操作やルールは具体的だ。「計算の対象」を数や記号で抽象化した代わりに、「計算結果」は具体的ないろんなモノゴトに当てはめられる。それが、計算の本質と考えられる。

キーワードは「抽象化と具体化」だ。

普段、僕らの目の前にある問題は、もちろん具体的なものである。それらを解決するために、まず問題を抽象化して計算し、そして、問題に合わせて計算結果を具体化しているわけだ。

算数や数学では、こういう抽象化を通じて「計算」するわけだ。もちろん図形も「計算」できる。というか、ありとあらゆることは「計算」なのだ。

書籍名は『量子コンピューターが本当にすごい Google、NASAで実用が始まった夢の計算機』(竹内薫、丸山篤史共著)

11月20日、NTTはスーパーコンピューターを超える膨大な量の計算を瞬時にこなす「量子コンピューター」の試作機を27日から無償で一般公開すると発表した。

私にとっては非常にタイムリーなグットニュースが舞い込んできて驚いているところです。