「ヘリコプターマネー」

このちょっと聞きなれない言葉は、わたしたちの「常識」では不道徳なものと映るのだが、これは世界中で行われている由緒正しい経済政策の一つである。

2002年ベン・バーナンキが「中央銀行による国債の買い入れと減税の組み合わせはフリードマンのいうヘリコプターマネーと同じだ」と述べてから、俄然注目を集めるようになった。

それにしても、日銀が発行したお金を財源に政府が支出するようなマネをして大丈夫なのか。実際、日本では、多くの経済学者がヘリコプターマネーには否定的である。

こういう状況下、ヘリコプターマネーを主軸とした新たな貨幣制度を提案されているのが、『ヘリコプターマネー』というご本の著者、井上智洋先生なのだ。

「非常識」とも思えることを未来のための新しい制度を構想するとして主張されている書籍ですので、是非、お読みください!

そこでは、国民全員にお金を給付する包括的な社会保障制度である「ベーシックインカム」(BI)とともに、人工知能(AI)によって雇用が激減する未来の社会の正しい知見が発見されます。