はじめに、この言葉がテーマになっている本を紹介しよう。『信用の新世紀』副題(ブロックチェーン後の未来)著者斎藤賢爾先生
この中に書かれていることは、わたしたちが今を疑いもなく生活をしている社会が急激に変化するだろうことをつらびやかに語られるものです。
どうして貨幣(マネー)の力は弱まると言えるのだろうか。そして、貨幣の力が弱まって、信用が本来の姿を現すとは、いったい、どんな意味なのだるうか?
第1章の「ブロックチェーンって何だ?」では、この技術は「分散台帳」と呼ばれることがあり、本質は「みんなで作る新聞」、「分散広告」とでも呼ぶべきものであり、ビットコインを実現するために発明された。ビットコインの誕生は「自分がもっているお金を自分が好きに送金することを誰にも止めさせないため」というものだったと考えられる。
第2章の「信用」の歴史では「仮想貨幣」ビットコインは、新しくもなんともないもので、実のところ、それこそが貨幣の原型。地金ではなく信用にもとづく貨幣のことであり、現在の銀行券などもその中に含まれる。まず信用貨幣のかたちで人類史に登場し、貨幣の始まりが負債だったのだとすれば、農耕のような計画性の導入が前提になったのではないか。国家と国民の関係、国家への借りの返済が「税」であって、現代の貨幣の起源がそこにあると説いている。
これ以上、とりとめのない引用文を紹介してもしょうがないので、この辺で辞めますが、最後に「信用の氷山モデル」の箇所は私の禁じ得ない驚きであったので留意しておきます。