この主題は金子誠一さんの著書『証券アナリストのための数学再入門』の中の言葉を引用した物です。
以下引用文です。
「文学脳人間は練習問題が嫌いです。“To be or not to be.”と正解がない問題で悩むのが好きなので、唯一の正解(unique solution)があることを保証されている課題に取り組むのは馬鹿らしいのですね。」
『証券アナリストのための数学再入門』金子誠一著
この引用文は今の日本政府の政策を言い得て妙です。
数学脳人間は数式と出会ったら解読するという第一の習慣があると金子誠一先生は言います。また、体育会系の振りをして基礎練習の反復に取り組みます(練習問題を解いて体で覚える)、これが第二の習慣です。数学脳人間は第三の習慣として、紙とエンピツと電卓を持って机に座る、数式の導出は自分で確認する。…
『証券アナリストのための数学再入門』金子誠一著
こう言う私も文学脳人間で、そういう世界にどっぷり浸かって世相の批判ばかりをしている人間ですが、あまりにも欧米の金融環境との時代遅れを認識せざるを得ません。この30年間まったく経済成長しない国になってしまった原因は政府の政策の失敗もありますが、わたしたち一人ひとりが「パーソナルファイナンス」の基礎を学ぶ必要性を感じなかったことも一因ではと考えます。そういう意味で金融環境を醸成出来なかった金融専門家の努力不足でしょう! 独立した個人として経済環境に立ち向かう向上心が大事ではないでしょうか。
『hp12c 』という金融電卓は1981年に誕生して以来、ずっと欧米人に使われ続けている計算機の元祖のようなものです。文学脳人間にとって、逆ポーランド記法を使う『hp12c 』は「数式どおり初めから解いていく」には打って付けなのです。このことをこれから具体的にご紹介していきますのですので、ご期待を!