「将来もらえるお金が、今現在の価値に直すといくらになるかを計算する」ということ
ファイナンスや投資の分野で非常に重要な考え方(私は『金融リテラシー』の最重要項目と考えています)で、英語ではDiscounting(ディスカウンティング)と呼びます。
1.なぜ「割り戻す」必要があるのか?
お金には「時間価値」があるからです。
・今の100万円:今すぐ投資に回して利息を生むことができる。
・10年後の100万円:それまで使えないし、利息も付かない。
さらにインフレで物価が上がれば、買えるものが減ってしまう。
つまり、「将来の100万円」は「今の100万円」よりも価値が低いと考えます。
そのため、将来の金額を今の価値に変換(目減り)させる作業が必要になります。
2.どんな時に使うのか?
・企業の価値評価(DCF法):その会社が将来稼ぐキャッシュフローを
現在価値に割り戻して、「今の株価は妥当か?」を判断する。
・投資判断:不動産や設備投資などで、将来得られる収益の合計を
現在価値に割り戻し、投資額を上回るかチェックする。
・年金・保険:将来受け取る給付金のために、今いくら積み立てる
べきかを計算する。
3.基本的な計算式
現在価値(PV:Present Value)は、以下の式で求められます。
- FV:将来価値(Future Value/将来もらえる金額)
- r:割引率(期待される利回りや金利)
- n:期間(年数など)
(結論) 「割り戻す」とは、将来の不確実性や利息分を差し引いて、今のフラットな目線でお金の価値を評価し直すことだと言えます。