「前回に説明した「記憶レジスタ」以外に、金利計算用の数値を記憶させておくためのレジスタが5個用意されています。【n】、【i】、【PV】、【PMT】、【FV】と名付けてあります。
「金融レジスタ」は最上段の左側5個のキーを使って操作します。
このキーで、表示中の数値をそれぞれのレジスタにストアしたり、別の金融レジスタの数値を使って計算してからストアしたり、そのレジスタの数値を表示させる、あるいはその変数を求めるために使います。」
以上の文章はHP12cユーザーガイド参照。
皆さん、どうですか?たった5個のキー操作を覚えるだけで難しいと敬遠していた金融計算がいとも簡単にできることを実感して頂きたいと思います!
なぜ、こういう金融電卓が我が国日本では普及できなかったのでしょうか?不思議に思われないでしょうか?この答えを知りたいと考えたことが私のFPとしての原点だと思っています。
このいきさつを調べたい方がいらっしゃったら、2冊の書籍をご紹介したいと思います。1つ目が森平爽一郎先生の『物語で読み解くファイナンス入門』。もう1つが『HP12cによるときめきひらめき金融数学』です。これは法学博士の木村弘之亮先生のものです。