前回の『経済数学の直感的方法』に引き続いてご紹介したい書籍が発刊されました。その著書名は『はじめての物理数学』(自然界を司る法則を数式で導く)、永野裕之先生のものです。両者とも微積分の重要性を主張されています。「微積分学を身に着けることが私たちの人生にもたらす恩恵ははかりしれない」(永野先生の言葉)。また、前著の著者長沼伸一郎氏の「世界史的に見ても、微積分の発見こそがこの300~400年で最大の事件だったことはほぼ間違いない」という言葉があります。今こそ、『金融リテラシー』の常識・非常識を気付くためにも金融数学の基礎を学びましょう!私は中高校のとき算数・数学が苦手で嫌でした。しかし、それでは世の中の見えてるところだけで生きる人生でいいのでしょうか?般若心経(人生を強く生きる101のヒント)の著者公方俊良先生の「常識を、能力を押さえつける重石にするな」の言葉のように「人が常識を放棄するとき、一つの新しい一層明瞭な認識と確信が生まれる」が如くに『金融リテラシー』を探求する努力を勇気をもって行いたいものです。ご紹介した二冊の本は私たちの福音書となるでしょう。