金融電卓は指数関数や対数関数には対応しているが、数学を学ぶには物足らないのも事実である。そこで、関数電卓も揃えていると便利だと私は気づかされた。特に、三角関数や複素数との結びつきを理解すると一気に世界観が変わるので、そういう常識を大事にしたい。理系人だけに独占されるのは文系人として真に勿体無い話だ。高校数学程度までは理系・文系問わず理解したいものだ。私たちもその世界に飛び込めばいいのです。その水先案内として『理系人のための「関数電卓」(パーフェクトガイド)』遠藤雅守著のご本を紹介します。三角関数の応用として「ベクトル」「測量」「フーリエ級数」などの具体例を関数電卓で計算するという紹介事例は非常に理解が深まって良かったです。
皆さんも「関数電卓」に興味があり、使ってみようという方は機種選択の意味でも参考になりますので、お読みいただけたらと思う。
私がもう一つ興味を持った記事がColumnとして掲載されていたのでお話しすると世界初の関数電卓として「HP35」が紹介されていたことです。ヒューレット・パッカード社は関数電卓も世界初だったんだね! 1972年に卓上関数電卓として世に出た当時と、「金融工学」のスタート時点と符合していて面白い。