わたしたちの『FACT』とは何なのか?

 公認会計士で有名な山田真哉先生がこの10年で一番好きな本として、挙げられている『帳簿の世界史』があります。この本の解説で書かれていたことが非常に興味深いものでした。『会計』が政治や文化に影響を与え、さらには歴史までをも動かしてきたという驚愕の事実、『会計』が歴史を動かすダイナミズムにあることを本書は伝えています。

また、現代の金融システムの土台ともいうべき『会計』が『FACT』として有効に機能しているのだろうかという疑問が、ふつふつと沸いてくるのです。

もう一度、山田先生に登場してもらいましょう!

「帳簿の未来」と言っておられますが、『ブロックチェーン』という技術によって「帳簿の歴史」は遂に、「帳簿=貨幣」となったことで、新たな時代を迎えようとしている。

『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール著(解説文:山田真哉論述)