日本の破綻論者の常識が如何に非常識かを30年間訴え続けてこられています。
「雰囲気」だけの議論が、どれだけ日本経済を世界経済の発展から逸脱させた異端論だったかを白昼のもとにさらしましょう!
今回の第26回参議院議員選挙は、そういう意味で、政治家に責任を取ってもらう必要があります。
『金融リテラシー』の普及活動 site
日本の破綻論者の常識が如何に非常識かを30年間訴え続けてこられています。
「雰囲気」だけの議論が、どれだけ日本経済を世界経済の発展から逸脱させた異端論だったかを白昼のもとにさらしましょう!
今回の第26回参議院議員選挙は、そういう意味で、政治家に責任を取ってもらう必要があります。
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「海を渡れば、こんな言葉もある。 〝An investment in knowledge pays the best interest.(知識に投資することは常に最大の利益をもたらす)〟 ベンジャミン・フランクリンの言葉である。この感覚は、自然科学を勉強・研究した人なら共感できるだろう。だが、多くの文系官僚の頭には理解できないようだ。 基礎研究の「選択と集中」が言われるようになった理由は、研究資金が足りないことに尽きる。これまで筆者はたびたび指摘してきたが、基礎研究は将来への投資であるから、財源としては税金だけではなく、国債発行を考えるべきだ。 基礎研究は「懐妊期間(成果が出るまでの期間)」が長く、なおかつ大規模で広範囲に行う必要がある。こういう投資は、ビジネスの成果を前提とする民間企業には向かず、本来的に公的部門が主導するのが望ましい。また、投資資金の財源は将来的なリターンを期待するという意味で、税金よりも国債が適切なのである。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「各国国債の信用度は、それらの関わる「保険料」(CDS〔クレジット・デフォルト・スワップ〕レート=債権などの債務不履行のリスクを対象とした金融派生商品の取引レート)から算出される。危ない国債に対する「保険料」は高くなるはずだからだ。この「保険料」がもっともらしいのは、それがネット債務比率対GDPと、かなり(逆)相関の関係を持つことだ。これはファイナンス理論と整合的な結果である。 データをもとに試算をすれば、今後五年以内における日本の財政破綻の確率は「一%未満」だ。この予測が導かれる状況で、「このままでは財政が破綻する」と唱えるのは、降水確率一%未満の天気予報が出ているときに「雨が降るので外出は控えましょう」と言っているようなものだろう。 日本の財政破綻について言及する人たちは、よく「破綻のリスクがある」という言い方をする。「リスク」という表現は、もともと確率を前提としたものだ。だが、ほとんどの財政破綻論者は確率表現を用いることができず、感覚的に「リスク」という言葉を使っている。彼らの言うリスクとは、結局は「雰囲気」でしかない。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「筆者は、「言語」というものを三種類に分けて捉えている。人前で話をするときや、本を書くときなどに使っているのは人文科学の言語だ。これは一般の人が普段の会話で使っている口語と考えていい。わかりやすいが、世の中には人文科学の言語では的確に説明しきれない事物があるのもまた事実だ。「量子」も、そういう類いのものである。 二つ目の言語は、自然科学の言語である。筆者の理解では、数学も自然科学の言語になる。たとえば、アインシュタインの相対性理論を人文科学の言語で説明するのは至難の業だ。要点を簡潔にまとめても、物理学の相応の知識がなければわけがわからないだろう。だから一般向けの入門書などでは「時速一〇〇キロメートルで走るクルマに乗っているとき……」などと、身近な現象に置き換えたりして説明される。 ところが数式を使えば相対性理論は一発で説明ができる。もちろん、相手にも数式を自然科学の言語として読み解く能力がなければこの会話は成立しないが、数学の能力を持った者同士であればランゲージ・バリア(言葉の壁)はないので、世界共通の普遍的知識として共有できる。
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
三つ目には社会科学の言語があり、これは会計や経済理論などのことである。 筆者はこの三種類の言語を使い分けているが、言語を広げていくと、それだけいろいろな世界が見えてくる。逆に言えば、日本語だけで〝普遍的真理〟を見出そうと頑張るのは、かなりたいへんなことなのだ。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「「デフレ」は平成の経済を象徴するキーワードとなった。物価動向の指標であるGDPデフレータ(=名目GDP÷実質GDP×100)を見ると、九〇年以降の伸びが鈍化し、九五年からマイナスになっているのがわかる。こんなことが起きているのは、世界中を見渡しても日本だけだった。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
「データの取れる世界一六五カ国のマネー増加率とGDPデフレータの伸び率をプロットすると、日本は世界でほぼ最下位である。これを見れば、日本の経済成長の足枷となっていたのがマネー量の不足であることがわかるだろう。留学先では世界の碩学たちとも議論を交わしたが、日本のデフレを解消するためのマクロ経済政策として有効なのは金融緩和であり、彼らの意見を一言で表すなら、「お金を刷れ」というじつにシンプルなものだった(もちろん、やりすぎないようにインフレ目標を定めるという条件のもとで、だ)。 マネーを発行するとシニョレッジ(通貨発行益)が政府・中央銀行に発生し、これが物価を上げ下げする。マネーが少ないと物価は下がり、多ければ物価が上がる。これが、いわゆるリフレの理論的基礎である。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
以上、髙橋洋一先生の見方はシンプル思考で分かり易い。
世界の中の日本は、高橋先生がいつも言ってる、「川を上り、海を渡れ」の魂で、普遍を見出す努力を怠ってはならない。私たちが生き残る道は、これしかない。
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「重要なのは、公的年金について一般の人が「不足している」「ひょっとしたら制度は破綻しているかもしれない」と誤解することが、財務省にとってはたいへん好都合であるという側面だ。言うまでもなく、「年金充実のためにも消費増税が必要」と主張しやすくなるからである。 一〇月の消費増税は、まだ夏の時点では先行き不透明な部分があった。筆者も、景気への影響を考えれば消費増税には反対だったし、安倍総理の決断でスキップされる可能性も残されていた。財務省にしてみれば、八%から一〇%への税率アップはこれまでに二度も見送られた経緯がある。 この状況を踏まえれば、今回の金融庁による報告書に潜む、もう一つの意味が読み取れる。金融庁はもともと財務省から分離された組織で、幹部は財務省に入省した官僚であるから、財務官僚と同じ遺伝子を持っていると言ってもいい。 すなわち、「老後二〇〇〇万円不足」という情報にマスコミが食いつき、「年金が不足する」と報じることを金融庁は見越して、報告書でもその部分をあえて強調したと見ることもできるのだ。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
2019年の消費税増税でどれだけ日本の経済に悪影響を及ぼしたかを思うと今更言ってもの感はあるが、上記のような思惑が『FACT』であったとしたら断じて我が国政府を許してはならないと思う。
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「年金制度は、長生きするリスクに備えて、早逝した人の保険料を長生きした人に渡して補償する保険──と考えればわかりやすい。六五歳を支給開始年齢とすれば、それ以前に亡くなった人にとっては完全な掛け捨てになる。遺族には遺族年金が入るが、本人には一円も入らない。逆に、運よく一〇〇歳まで生きられれば、三五年にわたってお金がもらえる。極端に単純化して言えば、年金とは、平均年齢よりも前に死んだ人にとっては掛け損だが、平均年齢よりも長く生きた人にとっては掛け得になるものだ。このように単純な仕組みであるから、人口動態を正しく予測できれば、まず破綻することはない。」
(『ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方』(高橋 洋一 著)より)
「公的年金」とは、シンプルに考えて「保険」なのであります。
だから、公的年金制度が破綻するということは、『フェイク』ということになります。
世界の正しい捉え方はそうなのです。日本のマスコミや金融機関の情報に右往左往してはいけません。
「公式はある原理から導き出される。その原理はそんなに多くなく、例えば高校数学なら2つくらいしかない。そこから公式をすべて導き出すのだ。それで数学の問題はすべて解いてしまっていた。これは公式を導き出す過程をすべて理解しているから解けるのであって、応用はそちらの方がきく。」
(『FACTを基に日本を正しく読み解く方法 (扶桑社BOOKS新書)』(高橋 洋一 著)より)
髙橋洋一先生は普通には天才だと評されているが、上記のご本にはシンプル思考の持ち主で分かり易く、私が大好きで尊敬する人物だ。
歴史上の大人物として、日本史に燦然と輝く星になった高橋是清の親戚にあたるんじゃないかと、アメリカのFRB議長ベン・バーナンキ氏などに言われたということを髙橋洋一先生が何処かのご本で披露していたことを思い出す。冗談ではあろうが?
私のもう一人のヒーローは郷里の大天才だった志田林三郎で、日本電気工学の祖と言われている。
二人は幼少の頃から天才を発揮していたらしい。上記の文章も私からしたら驚かされる記述ではある。高橋先生!日本のためドンドン異彩を放ってください。お願いします。
公認会計士で有名な山田真哉先生がこの10年で一番好きな本として、挙げられている『帳簿の世界史』があります。この本の解説で書かれていたことが非常に興味深いものでした。『会計』が政治や文化に影響を与え、さらには歴史までをも動かしてきたという驚愕の事実、『会計』が歴史を動かすダイナミズムにあることを本書は伝えています。
また、現代の金融システムの土台ともいうべき『会計』が『FACT』として有効に機能しているのだろうかという疑問が、ふつふつと沸いてくるのです。
もう一度、山田先生に登場してもらいましょう!
「帳簿の未来」と言っておられますが、『ブロックチェーン』という技術によって「帳簿の歴史」は遂に、「帳簿=貨幣」となったことで、新たな時代を迎えようとしている。
『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール著(解説文:山田真哉論述)